お茶コラム:緑茶に合う水の選び方

日本茶鑑定士・日本茶インストラクターによるお茶コラム。
今回は「緑茶に合う水の選び方」。

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緑茶に合う水の選び方

掲載日:2009年11月13日

1、緑茶にに適した水とは

● バランスの良いミネラル、適度な硬度、PH、炭酸ガス、酸素を含む。
● 有機物、鉄やマンガンなどが少ない。

(茶葉10、水8)より(茶葉8、水10)の方が緑茶を美味しく飲めるともいわれています。緑茶に合う水とはどんな水でしょうか。昔から、緑茶は軟水で入れるのが良いといわれて来ました。緑茶の味や水色に最も影響するのが水の硬度です。ちなみに硬度とは簡単に言えば水の中に含まれているマグネシウムイオン、カルシウムイオンの含有量のことです。硬度100以下を軟水といい、日本の水はほとんどが軟水です。理想的な水は軟水で硬度が30〜80位と言われています。日本の水道水もこの範囲に入っていますが、こだわり派のあなたには日本のミネラルウォーターなどですと特においしくお茶が飲めますね。でもヨーロッパなどに行くと沸かしても硬度の下がらない永久硬水が多く、日本から持参した緑茶が台無しになることがあります。しかし硬水は全部だめかというとそうでもありません。世界中どこでも売っているエビアンは硬度が304の硬水ですが緑茶の水色もよく少しあっさりした味ながらおいしく飲むことが出来ます。外国で緑茶が飲みたくなったらエビアンがお勧めです。水のPHも水色に影響します。普通の水道水のPHは7〜8ですが、8を越すと水色は濃度を増して鮮緑色になり、PH6,5以下になると水色が薄くなります。

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2、カルキ臭を消したい場合

水道水でカルキ臭が強い場所があります。私も以前住んでいたところがそうでした。活性炭入りの浄水器を使うと簡単に取り除くことが出来ます。さらに気になるときはやかんのふたを取って3分間程度沸騰させると効果的です。このとき使うやかんの材質によっても差が見られ、鉄瓶で沸かすのが最も良く、アルマイトやステンレス製でも良く使い込んであれば十分です。カルキ臭が消えにくいときは緑茶の粉をひとつかみ入れる、レモン汁を1滴たらすなどの方法もあります。

山科茶舗によるお茶コラム