お茶コラム:知覧茶とは

日本茶鑑定士・日本茶インストラクターによるお茶コラム。
今回は「知覧茶とは」。

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知覧茶とは

掲載日:2009年11月13日

あまり知られていませんが鹿児島の茶の生産は全国第2位です。

又、お茶といえば全国的には『やぶきた品種』が全体の70数%ですが、鹿児島では『ゆたかみどり』、『あさつゆ』、『さえみどり』などの少量品種を中心に栽培されているのが特徴です。

その勢いある鹿児島のお茶を引っ張るのが、名声、品質ともに優れた知覧です。知覧は特攻基地で有名ですが、薩摩の小京都と呼ばれる風光明媚な場所で、素朴さと気品を兼ね備えた独特の風味の深蒸し煎茶が作られており、そのお茶には若葉の新鮮な香りと、爽やかさがあり、水色は濃く深みが感じられます。味はふくよかで濃厚、旨みに富んでおり、近年では全国茶品評会煎茶部門で2年連続日本一など、全国的に高い評価を得ています。

茶の生産においても高い品質管理が行われており、知覧独自の規格統一審査を経て出荷されているほどです。

気候は温暖で日照条件に恵まれ、桜島の火山灰により肥沃な南九州の地の利は茶の栽培に適しており、後岳地区、垂水地区、菊永地区を中心に町内の広範囲にわたって栽培がおこなわれています。

知覧における茶の起源としては鎌倉時代に平家の落人が北部山間地の手蓑にて茶栽培を始めたという伝承があります。本格的な栽培は明治元年に島津氏の傍流でこの地を治めていた佐多島津氏から払い下げられた山野を明治5年に村民が開墾したのが始まりだといわれています。

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