お茶コラム:お茶の春夏秋冬

日本茶鑑定士・日本茶インストラクターによるお茶コラム。
今回は「お茶の春夏秋冬」。

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お茶の春夏秋冬

掲載日:2009年11月13日

四季を通していろんな作業が茶農家の人々によって行われます。お茶の成長が著しい春先は収穫のために茶の樹に肥料で栄養を与え、厳しい夏にはたくさんの水を与え、冬には寒さを防ぐため防寒対策を行う等たくさんの苦労があります。

春 SPRING

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2月下旬から3月上旬にかけて茶畑の下では茶の木の新しい根が出始め、土に含まれる水分や栄養分の吸収が始まります。この時期に一番茶に向けて肥料がまかれます。そして4月下旬から5月上旬にかけて茶畑が緑色の絨毯に変わり、一年でもっとも忙しい一番茶の収穫をむかえます。一番茶の収穫が終わると茶畑には肥料が与えられるとともに、二番茶の芽がそろって出るように茶の木を刈り込みます。

夏 SUMMER

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一番茶の摘み取りから約50日後の6月下旬から7月上旬、茶畑は一番茶の後に出てきた新しい芽が成長し、2番茶の収穫が行われます地域によっては7月下旬から8月上旬の真夏の時期に3番茶の収穫が行われます。夏の時期は農家は植物や虫が活発に活動する時期でもあるため茶畑に生える雑草を取る作業や害虫の駆除にも追われます。さらに夏の日照りが続くと茶畑にたくさんの水をまいて干ばつに備えたりもします。

秋 AUTUMN

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残暑厳しい8月下旬、茶畑では秋番茶のための肥料がまかれます。そして9月下旬から10月上旬にかけて秋番茶の収穫が行われ、一年の収穫が終わります。収穫の終わった茶畑には茶の木の体力を回復させるための肥料がまかれるとともに、余分な枝を刈り落としたりする作業をおこないます。やがて気温が15度以下になる頃には茶の木の成長は止まり、冬に備えます。

冬 WINTER

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農閑期となる冬の時期は、おもに来年度のお茶の収穫に向けた茶園管理の作業が行われます。茶畑では秋に田んぼで刈り取られた藁が茶の木の根本に敷きつめられ、雑草の成長を抑えるとともに冬の厳しい寒さから茶の木を守ります。又秋から冬にかけて、古くなって木の勢いの衰えた茶の木を植え替えるための茶園整備の作業が行われ、新しいシーズンを迎えるための準備が進められます。

山科茶舗によるお茶コラム