岳間茶(たけまちゃ)
掲載日:2015年10月14日九州の熊本に歴史あるお茶の産地があります。
熊本の最北部鹿北町。岳間はそこにある地名です。
川沿いに山が連なるこの地は、寒暖の差が大きい
お茶の栽培に最高のロケーション。
1634年くらいから歴史が記されています。
肥後54万石の城主、細川忠利公により
認められて以来、代々細川藩主の御前茶
として用いられていたのです。
いただくと、何とも言えない、甘味の中に、心地よい
苦渋みがあり、昔に飲んだお茶を思い出すような...
懐かしい香りと味わいに心が癒されます。
1634年頃と言えば江戸時代、徳川家光の時代。
鎖国令が出されたり、参勤交代制度が確立した頃。
そんな時代に思いをはせて、この一杯のお茶を
お気に入りの茶器で淹れるのもいいものです。
山科 宏