お茶のマナー2
掲載日:2010年09月05日お茶の淹れ方、飲み方ひとつで、その人の心づかいが伝わるものです。
そんなお茶のマナーについて紹介します。
1、お茶やお菓子の出し方は
洋風の食事のマナーでは、お客様の右側から飲み物が、左側から
料理が出されることが、原則となっています。
ところが、和の作法では、茶菓子をのせたお盆をいったん、下座側
に置いて、下座側から、茶菓子を出します。
場所によっては必ず下座側に出せないこともあります。
臨機応変にお盆をいったん置いてから、お客様の右手前にお茶、
左手前にお菓子となるように出します。
お茶、お菓子を出す順序は、お客様の左右どちら側から出すかで
異なります。先に出した物の上を通過しない『袖越し』にならない
ように奥から順に出します。
お盆から両手で茶托を持ち上げて、卓上に置き、片手を軽く添えて
お勧めすると、安定感があり、美しく見えます。
大事なことをまとめておきます。
①茶菓子の出す順序は決まっていない
②お出しする場所によっては出し方が異なる
③奥から袖越しにならないように出す。
④お茶はお客様の右側に、お菓子は左側に
2、お客様と家の物の湯呑は同じもので揃えるのがよいか
これは、時と場合によって違います。
冠婚葬祭や、公の行事には、それなりの茶托つきの茶碗
(同じもの)で出された方が良いです。
しかし、居間でくつろぐ時や行事の内容など、時と場合、
お客様の格などによってご判断をされてください。
3、お土産でいただいたお菓子はお客様にお出ししてよいか
本来、お客様にはこちらで用意していた別の茶菓子を出すのがよいです。
上の写真は私の大好きな地元の和菓子屋さんのものです。
日本ではお客様からいただいた品はではいったん床の間や
仏壇へ置く、または別室へさげ、来客には、別に用意した
お菓子を出していました。
不意の来客やどうしてもいただいたお菓子を出す場合には
一言『お持たせで、失礼ですが』とことわって出しました。
最近では、お客様が『一緒に食べましょう』と言って渡して
くれたりすることがあります。そういう場合や親しい間柄
ならいただいたお菓子を出してもいいでしょう。