お茶コラム:大浦慶という人

日本茶鑑定士・日本茶インストラクターによるお茶コラム。
今回は「大浦慶という人」。

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大浦慶という人

掲載日:2010年08月23日

大河ドラマ『龍馬伝』に登場する

大浦慶(余 貴美子さんが演じている)

幕末のすごい人。


幕末維新期の女性貿易商で

日本茶輸出の開拓者。


坂本龍馬、高杉晋作ら幕末の志士に

援助を惜しまなかったことでも知られています。

出島にいたオランダ人テキストルに嬉野茶の

販路開拓をもちかけ

1853年 トランクに身を隠して国外脱出に成功。


清国上海に渡り製茶・交易法を学び

帰国後、日本茶の輸出を実現。

30代にして莫大な富を得ます。


しかし43歳に商取引で

詐欺にあったことをきっかけに

大浦家は没落の道をたどります。

その後、57歳にして生涯を閉じました。

大浦慶の名が今でも語り継がれるのは

その時代背景における国際的感覚

相手が誰であれ人として信義を貫こう

とした人柄です。


大浦慶が夢をかけ、

シーボルトも絶賛した

香ばしい嬉野の釜炒り茶

当店のお茶では『慶の夢』

幕末の時代を感じながら

当社で仕上げました。

ちょっとしたプレゼントにされても

今最適!のお茶です。

山科茶舗によるお茶コラム